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老舗物語 ― 先春園
大阪で現存する茶舗で一番古い歴史を持つといわれている先春園は、創業文久三年(1863)当時の両替商ベスト10に入る天王寺屋五兵衛の番頭をしていた。荒堀源之助が別家するにつき、初代としてお茶の小売業を始めた。
先春園の屋号は源之助の友人の学者が「中国の明の時代に皇室の茶園があって、先春園といったことに因み、その名を拝借して先春園と改めるが良い」と勧めた。
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老舗物語 ― 松前屋
松前屋は、今から百年近く前、大正元年創業の昆布の老舗である。
屋号は真昆布のふるさと、松前の地に因んでつけられた。ロゴマークの宝船は、遠く松前から天下の台所・大阪を目指し、荒波を乗り越えてはるばると航行してきた北前船を彷彿とさせる。
昭和十二年には創業者の松村弁二郎が他界、続く戦中・戦後の苦難の時代に二代目社長となったのはその妻・松村アヤメであった。
彼女は社員の先頭に立って、焼け野原からの再建に尽くし、戦後間もない心斎橋でお客様が長蛇の列を作るほどの人気店に成長させ、<浪速の女傑>と賞されたという。
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旬の味 ― 桜 鯛
春暖と共に陸地近くにやってくる鯛は、産卵期を前に味が良く漁も多い。
鮮やかな淡紅色で、丁度季節的に春の桜を連想させることから、<桜鯛>といわれる。実際は八十八夜の頃の晩春期で、花が散る若葉の頃が最盛期で、昔から瀬戸内海が主な、本場とされ一般に「魚じま」といわれている。魚の島が築かれるといわれるくらいの豊漁を意味し、その中心を形成するのが鯛で、初網にかかった鯛は、初鯛・うおしま鯛・金山鯛と呼んで珍重され、祝儀値がついたりする。
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摘み草の詩 ― よもぎ<蓬>
君がため 春の野にいでて 若菜つむ
わが衣手に 雪はふりつつ
<小倉百人一首 第十五番 光孝天皇>
春が近づくと、なんとなく野山が懐かしくなる。むせるようなそれでいて優しく包み込んでくれる大地の匂い。生きる勇気を与えてくれる森羅万象の息吹き。そして、思わず口ずさむのが上記の一首。そして、その時々の思い出。子ども時代の草と戯れた楽しい思い出。太平洋戦争の食糧難の時代に食事の足しに、ヨモギを求めて歩いた乙女の多感な胸に消えることのない悲しい思い出。結婚してからは、はしゃぎ回るわが子と時を忘れて楽しく過ごした黄金の思い出。全てが一挙に甦る。
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のれんメール
これからの季節は、ご家庭のお祝い事や団欒に、或いは社交の場にと食を伴う機会が多くなりますが、その節はどんな時でも安心して召しあがっていただける最高のものを心がけております、甘辛のれん会加盟店の老舗の品をご用命の程お願い申し上げます。
甘辛のれん会 大寅・主人 小 谷 公 穂
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