老舗物語 ― 先春園

先春園の屋号は源之助の友人の学者が「中国の明の時代に皇室の茶園があって、先春園といったことに因み、その名を拝借して先春園と改めるが良い」と勧めた。

先春園は、お茶一筋の老舗として、数々の由緒あるお茶会にも伝統の香味を納めてきた。伝統の技と心で丹精こめてつくりあげた深い味わいは、万人に珍重されている。
「夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が繁る
あれに見えるは 茶摘みじゃないか あかねだすきに すげの笠」

新茶は緑茶の中でも最も多くのビタミンCを含み、独特の味と香りは、お茶を飲む人に「笑顔」と「会話」をもたらしてくれる。
先春園指定の茶園では、厳しい寒さに耐えぬいてきたお茶の木が、おだやかな陽ざしを待ちこがれ、一斉に芽をふきだしながら茶畑一面に、みどり色のじゅうたんを敷き詰めるように、鮮やかにわが世の春をうたう。
新茶は、新鮮さが生命。先春園では、選び抜かれた初摘みの新茶を、品種も豊富に用意している。家族、親しい友人、仲良しグループで、楽しいひとときを。
お土産、ご進物用にもとても重宝。
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